01.土壌汚染調査について

土壌汚染調査のイメージ図
土壌汚染に気づくきっかけ
  • 雨の日、水たまりに油が浮いている
  • ガーデニングをしようと、庭を掘ったら変な色の土がでてきた
  • 地面から、異臭がする
  • 新築で分譲地を購入したが、近所の方から以前、工場跡地だったと知らされた
  • 庭先を掘削したら、燃えかすが出てきた

土壌汚染とは、
有害な物質が土壌に浸透して土壌や地下水が汚染された状態です。

使用中にあやまってこぼし、土にしみ込んでしまった有害物質、土の中に埋められた有害物質を含んだ廃棄物が、雨などによって周りの土や地下水に溶けだして起こります。

なぜ、環境(土壌)調査は
必要なのでしょうか。
これには3つの理由があります。

01.

土壌汚染は見えない

実際に土地を見ても土壌汚染は判りません。
今は別の用途に使われているけれど、過去には工場の敷地であった・規制がない時代に工場内で有害物質を扱っていた・過去に敷地内で廃棄物の処分をしていたなど、現在の土地利用を見るだけでなく、過去の土地利用の履歴を調べることも汚染を知る大きな手がかりとなります。

02.

土壌汚染は消えない

一度汚染された土地が、自然に浄化されることはありません。
何十年前の汚染がそのまま残っているケースも多くあります。国民の健康を保護するために、2002年5月「土壌汚染対策法」が制定されました。土壌汚染対策法で定められている特定有害物質(土壌汚染物質)は、過去から現在にわたって広い用途で使用されています。

03.

環境(土壌)調査の必要性

有害物質に汚染された土壌は、私達の健康や生態系そのものに悪影響を与えてしまいます。そこで、“土壌にはどのような有害物質がどのような状態で存在しているか”を調べるのが「環境調査(土壌汚染調査)」です。
弊社では実績と技術を活かし、土壌汚染調査、環境事業への取り組みを進めております。

02.土壌汚染対策法による特定有害物質

  1. 01

    揮発性有機化合物(VOC)
    第1種特定有害物質

    シンナーのように揮発する物質のことです。土壌中に気体で存在しています。

  2. 02

    重金属類
    第2種特定有害物質

    鉛や水銀といった金属類です。

  3. 03

    農薬等
    第3種特定有害物質

    過去、田畑で農薬として使用されていた物質とPCBが含まれます。

※それぞれの物質には汚染判断の基準値(指定基準)が定められています。

03.各有害物質の基準値と用途

特定有害物質の基準値

項目 溶出量基準値 含有量基準値
カドミウム 0.003mg/l以下 45mg/kg以下
シアン化合物 検出されないこと (遊離シアン)50mg/kg以下
有機リン 検出されないこと -
0.01mg/l以下 150mg/kg以下
六価クロム 0.05mg/l以下 250mg/kg以下
砒素 0.01mg/l以下 150mg/kg以下
総水銀 0.0005mg/l以下 15mg/kg以下
アルキル水銀 検出されないこと -
ポリ塩化ビフェニル 検出されないこと -
ジクロロメタン 0.02mg/l以下 -
四塩化炭素 0.002mg/l以下 -
1.2 -ジクロロエタン 0.004mg/l以下 -
1.1 -ジクロロエチレン 0.1mg/l以下 -
1.2 -ジクロロエチレン 0.04mg/l以下 -
1.1.1 -トリクロロエタン 1mg/l以下 -
1.1.2 -トリクロロエタン 0.006mg/l以下 -
トリクロロエチレン 0.01mg/l以下 -
テトラクロロエチレン 0.01mg/l以下 -
1.3 -ジクロロプロペン 0.002mg/l以下 -
チウラム 0.006mg/l以下 -
シマジン 0.003mg/l以下 -
チオベンカルブ 0.02mg/l以下 -
ベンゼン 0.01mg/l以下 -
クロロエチレン 0.002mg/l以下 -
セレン 0.01mg/l以下 150mg/kg以下
ふっ素 0.8mg/l以下 4,000mg/kg以下
ほう素 1mg/l以下 4,000mg/kg以下

特定有害物質の用途

項目 主な用途
カドミウム 合金、電子工業、電池、鍍金、顔料、写真、写真乳剤、塩化ビニル安定剤
合金、はんだ、活字、水道管、殺虫剤、電池、染料、顔料、塩化ビニル安定剤
六価クロム 酸化剤、鍍金、触媒、皮なめし、石版印刷
砒素 半導体製造、殺虫剤、農薬
総水銀 電解電極、金銀の抽出、水銀灯、医薬、顔料、農薬、整流器、触媒
セレン 半導体、光電池、特殊硝子
全シアン 鍍金、試薬、触媒、有機合成、蛍光染料、冶金、鉱業、金属焼入れ
アルキル水銀 農薬、医薬、有機合成
PCB 電気絶縁体、変圧器、コンデンサ、複写機、インキ溶剤、顔料、塗料、合成樹脂製造
ジクロロメタン 溶剤、冷媒、脱脂剤、抽出剤、消化剤、局所麻酔剤、不燃性フィルム溶剤
四塩化炭素 フロンガス原料、消化剤、溶剤、脱脂洗浄剤、ドライクリーニング
ジクロロエタン 塗料溶剤、洗浄、抽出、殺虫剤
1.1 -ジクロロエチレン 化学工業、電気機械器具製造業、自動車・同付属部品製造業
1.2 -ジクロロエチレン 電気機械器具製造業、金属製品製造業、非鉄金属製造業、 自動車部品製造業、ドライクリーニング
1.1.1 -トリクロロエタン 化学工業、金属製品製造業、自動車部品製造業
1.1.2 -トリクロロエタン 化学工業、一般機械器具製造業、電気機械器具製造業、金属製品製造業
トリクロロエチレン(トリクレン) 金属表面等の脱脂洗浄、羊毛の脱脂洗浄、香料抽出、殺虫剤
テトラクロロエチレン(パークレン) ドライクリーニング、原毛洗浄、石鹸溶剤
有機リン 農薬
1.3 -ジクロロプロペン
チウラム
シマジン
チオベンカルブ
ベンゼン 各種有機合成原料、抽出、溶剤、燃料
ふっ素 ふっ化物原料、歯磨き粉、ふっ素樹脂、光ファイバー、冷媒、硝子加工、特殊溶剤
ほう素 冶金脱酸素剤、ほう素繊維、洗剤、特殊硝子、溶接、エナメル、緩消毒剤
油類 燃料、油圧機器、潤滑油0.02mg/l以下
ダイオキシン類 焼却灰
電気製品、合金、鋳物、配水管、貨幣、化学薬品、台所用品

04.コンサルティング業務の流れ

コンサルティング全般調査計画立案

目的に合った最適な調査を計画いたします
       
対象地の土地の利用地歴を調べて、土壌汚染の可能性を調べます。登記簿、空中写真、環境に関わる書類、現地調査から調査いたします。
  汚染の可能性がある 汚染の可能性がない
   

調査完了

法律では、ここで調査終了ですが、自主調査の場合、書類上の調査では土壌汚染リスクが完全に払拭されていないので表層土壌調査に進むケースが多いです。
       
表層土壌調査では、表面土壌の分析を行います。
第1種特定有害物質(揮発性有機化合物)
地表面から~約1.0mの深度の土壌中のガスを採取して、分析いたします。(900㎡に1地点)
第2種特定有害物質(重金属類・農薬類・PCB)
地表面~約50cmの土壌を採取して分析します。(900㎡で5地点採取、混合し1検体分析します)
    汚染の平面的な
広がりを調べる
    絞込み調査では、土壌ガスの分析を細かいメッシュで行い、汚染の濃い部分などを調べます。
       
    個別調査では、10m×10mの単位区画ごとに土壌分析を行い、単位区画ごとに汚染の有無を調べます。
   

もし汚染が見つかったら・・・!

      絞込み調査では、土壌ガスの分析を細かいメッシュで行い、汚染の濃い部分などを調べます。
     
         
      個別調査では、10m×10mの単位区画ごとに土壌分析を行い、単位区画ごとに汚染の有無を調べます。
     
         
詳細調査では、明らかにされた汚染物質にもよりますが、汚染のあった区画について
第1種特定物質の場合 - 10mボーリング
第2種、第3種特定有害物質の場合 - 10mボーリング
を行います。
  地下水汚染がない 地下水汚染がある
     

井戸施工・モニタリング

井戸施工・モニタリングでは、井戸を設置し、地下水の流向や水位などの地下水の状況を把握します。
         
   

汚染土壌浄化・対策

汚染土壌浄化・対策では、土壌汚染の調査結果をもとに、物質の種類や汚染の状況、お客様の条件にあった最適な浄化方法を計画し、土壌浄化対策を行います。
※完全浄化 土壌・地下水の汚染物質を取り除きます。
※健康被害が無いよう対策 舗装措置・盛り土措置・封じ込めなど・不要化処理
     

創業23
累計調査・工事16,200件の実績

工場やガソリンスタンド、クリーニング店まで、あらゆる企業様よりご相談をいただき、たくさんの工事を担当させていただきました。
土壌汚染調査・対策工事は絶対に失敗が許されない業務です。日本中で圧倒的な実績を持つ弊社にぜひご相談ください。

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土壌汚染・対策工事の費用は
汚染物質や対象の面積によって様々です。
「で、結局いくらなの?」を解決するために、
まずは土壌のプロにご相談ください。

その他、何かご不明な点がございましたら
お気軽にお問い合わせください。

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受付 - 月 ~ 土 / 日曜日・祝日 年末年始を除く

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